今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

到達点が明確ならば、プロセスは問題でない

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(写真:冬の来訪者)

『何故、うさぎはカメに負けたのか?うさぎはカメを見て、カメはゴールを見ていたから。』

ある時、うさぎが道を歩いているカメをからかって言いました。
「やあ、カメさん、君はいつもゆっくりだねえ。さっきからズッと見ているけど、ほんの少ししか進んでいないじゃないか。キミ以上のろまな生き物は世界に他にいるのかね。」

カメはからかわれて、ムッとして言いかえしました。
「うさぎさん、あなたはボクの本当の実力を知らないんだ。本気を出せば、あなたにだって決して負けやしない。」
それを聞いてうさぎは、腹を抱えて
「はっはっは、ならば、今から向こうの丘の1本杉のところまで駆け比べをしようじゃないか。それで、ボクに勝ってみたまえよ。」
「いいとも、それでもしボクが勝ったら二度とノロマなんて言わないね。」
「いいとも。」

それから、二匹は道に線を引いて並びました。
「じゃあ、ヨーイドンの掛け声でスタートだ。」
「うん。」
うさぎのヨーイドンの合図で、カメはゆっくりゆっくり歩き始めました。いや、顔を真っ赤にしているので、相当頑張って「走って」いるのかも。
それをうさぎは、スタート地点でしばらく眺めていました。
「なあんだ、大きなことを言うから、もう少しやると思えば、張り合いがない。」
そして、カメが少し離れたところで、「さて、そろそろ実力の違いを見せつけてやるか」とスタート地点を飛び出しました。

ひと蹴り、ふた蹴り、み蹴り、グングンうさぎはスピードを上げていきます。やがて、すぐ先を歩いているカメを視界にとらえました。さらに、もうひと蹴り、カメと並んだうさぎは「お先に〜」と声をかけて、アッと言う間に抜き去っていきました。

カメはうさぎに抜かれる前も、抜かれた後も、ずっと変わらないペースで「走り」続けています。
しかし、うさぎは見る見る小さくなり、アッと言う間に向こうに見えなくなりました。

さて、間もなくゴールの1本杉が見えるところまで辿りついたうさぎは、やれやれと手頃な木の根元を見つけて腰を下ろしました。
(このままでは面白くないから、カメが来るまで待って、それからもう一度抜いてやるとするか)
しかし、うさぎは前の晩仲間たちと夜遅くまで騒いでいたので、やがて強烈な睡魔に襲われ、グッスリと眠り込んでしまいました。

うさぎは、肌寒さを感じて目を覚ますと、なんと日が傾きかかっています。
(しまった。カメと駈け比べ中だった!)
急いでゴールの一本杉に駆けつけると、そこには退屈そうにしているカメがいました。
「やあ、うさぎさん。ずいぶんゆっくりだったねえ。もう一時間も待ったよ。でも、ボクが世界一ノロマだとすれば、あなたは宇宙一ノロマなうさぎだね。」
そうカメに言われてうさぎは、歯ぎしりをして悔しがったといいます。

カメはゴールに到達することが目的だったので、うさぎが追いついて来ようが、来まいが、 うさぎと大差をつけられていようが、いまいが同じペースでゴール目指して「走り」続けました。
でも、うさぎはカメばかりを見ていたので、カメがノロノロ歩けば安心し、大差がつけば手を抜きました。
結果は、上の話の通りです。

さて、この話を聞いて、「本当にうさぎのような馬鹿な人が現実にいるのか」と思われませんか?
また、「寝ているうさぎを起こさないカメはひどくないか」と言う人も知っています。
ただ、あそこまで言われたカメに聖人君子になれというのは酷です。

最近、私は社員に二通りのタイプがあることを学びました。
一つは承認型、二つには成長型です。
承認型は、常に承認を求めているタイプなので、人から頑張っているねと言われれば、俄然やる気が出ます。
人より勝っていれば安心し、手を抜き、時に自分が負けている人間の足を引っ張ることもあります。
成長型は、何よりも自分の成長を大切にします。人から評価されようが、されまいが、変わらず努力し続けるので、時間はかかっても必ずゴールに到達します。
ですから、うさぎは承認型、カメは成長型と言うことができます。

私も振り返ってみれば、承認型の傾向が強いようです。
でも、成果を出せるパターンは、間違いなくカメなので、プロセスで恥をかこうが、少々言われようが、ひたすら努力を続けなければならないと戒めています。

そして、カメのように、ゴールを見据えて、目先の評価にとらわれず、ひらすら「走り」続けたいと思います。

『カメなりと たゆまなければ ウサギ超ゆ』