今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

言い方ひとつ

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(写真:阪神、阪急、JR)

子供に尋ねます。
「なぜ、にんじん食べないの?」

すると子供には、
「嫌いだから」と答えます。

好き嫌いは良くないことだけど、それより良くないのは、「『嫌い』という言い方だよ」と教えます。

何故なら、『嫌い』は、相手に対する全否定の言い方です。
にんじんの存在も、それを料理した相手の心も否定しています。
当然、それを言われた相手は良い気持ちがしません。

人間関係も同様で「合う」「合わない」が当然あります。
あまり感情を出さない人、逆に感情豊かな人、クールな人、ノリ突っ込みをいつも求めて来る人。あっさりした人、距離を縮めてくる人。
皆さん、どのタイプと上手くやれそうですか?
おそらく、10人いれば10人とも答えは違うでしょう。

その時、合わない相手を『嫌い』の一言で切り捨てるのは、よろしくありません。
たまたま自分とは、合わなくても、それは「自分とは」です。
だから相手を全否定する言い方ではなく、せめて『苦手』という言い方をしたいと思います。
『苦手』なら、「あなたはちっとも悪くないんだけど、こっちの事情で上手く付き合えないんだ。ゴメンね。」的な言い方になります。
もちろん、『苦手』も目の前で口にしてはいけません。しかし、離れた場所で口にした時に、巡り巡って相手の耳に入るかも知れませんが、ショックゼロにはならないまでも、『嫌い』よりは緩和されるでしょう。

他にも、『で』と『が』の違い。
よく、「コーヒーで良いですか?」と聞かれます。
その時、つい「コーヒーで良いです。」と答えそうになります。
『で』はこわい助詞で、「本当は他のものが良いけれど、コーヒーで我慢する」と伝わります。
そんな時は、鸚鵡返しにせず、「コーヒーが良いです。」あるいは「コーヒー嬉しいですねー」と答えると、「僕、それが欲しかった」が伝わり、相手も喜んでくれるのではないでしょうか。

たかが言葉、されど言葉。
言葉遣いが悪くても捕まる訳ではありませんが、『嫌い、嫌い』を繰り返していると、人を遠ざけ、自分の心も荒みます。

『言葉が変われば心が変わる
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる』

心がけたいと思います。