今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

見えない本質にこそ、こだわる

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(写真:たばこ屋 ヴィンテージ)

教育テレビで特集されていたパティシエ、信条は「見えない本質にこそ、こだわる」です。

確かにスイーツには、層を重ねて焼いてしまったら、食べる人からは見えない部分が発生します。しかし、「お客様から見えない部分だからと言って手を抜かないし、納得いくまで作りこむ。」と言います。

一つには、職人としての誇りなのかも知れません。
見えないものとは言え、もし見られることがあったら恥ずかしい思いをします。そんなものはお客様に提供できません。

他にも、似たような話はあります。

ニューヨークで有名だった舞台芸術家。
役者の扮装を細部まで作りこみます。しかし、舞台は予算があるもの。どうせ遠目には細かいところは分からないので、簡単に仕上げても良いのではないか?そう思うのが普通です。
しかし、そこで手を抜くと、遠目で見ても「らしくない」のだそうです。
人間の目の不思議さです。
また、その不思議さが「見えない本質」なのかも知れません。

私どもソフトウェア業界でも経験をしています。
ソフトウェアとは、ご存知のようにプログラマーが記述したソースコードで出来上がっています。しかし、ソフトをお客様に提供する時は、ソースコードは見えないようになっています。

そのため、「ソースの書き方は非効率で分かり辛くても、要求された動きができれば良い」と考える技術者はいます。
見えないからと、いわゆる汚ないソースを記述すると、不思議なもので動きもキレが今一つです。
また、お客様からの細かい修正依頼も発生しやすく、更に悪いことに非常に修正がし辛いときています。

以前、花形と言われたプログラマーも昔に比べれば単なる作業員的に見られる傾向がありますが、効率的で洗練されたコードを書ける人材こそが宝である、これは、業界の本質です。

一つ私見を述べるならば、「見えるところ」は、局所的、かつ表面的なところに影響し、「見えないところ」は、全体的、本質的ところに影響するようです。

分かりやすい例としては、どんな会社でもお客様と対面するフロント業務と、お客様からは見えない後方の業務が存在します。
フロント業務はどんな会社でも教育が徹底されていますが、後方はあまり言われないのではないでしょうか。
裏で、お客様に聞こえないからと、相手を好き勝手に言っていると、それが会社の雰囲気としてでてきます。
表面的には「お客様」と接待されて、裏では「ケチだ、しみったれだ」などと言われていることを想像したらゾッとしますよね。しかも、経験上そんな会社はなんとなく分かります。

「見えない本質にこそ、こだわる」と書きましたが、むしろ「見えないところ」にその会社の「本質」があると思います。