今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

若者はまた、歩き始める

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(写真:品川にて電車を待つ)

若者たち
作詞:藤田敏雄
作曲:佐藤 勝

『君の行く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯を食いしばり
君は行くのか そんなにしてまで

君のあの人は 今はもういない
だのになぜ 何を探して
君は行くのか あてもないのに

君の行く道は 希望へと続く
空にまた 日が昇るとき
若者はまた 歩き始める』

ご存知の通り、有名な『若者たち』の歌詞です。最近、ドラマの主題歌にもなりましたから、世代を問わず広く知られています。
この歌は、小学校、中学校を通じてよく歌いましたが、今聞くと非常に歌詞が心に沁みます。

この曲が発表されたのは、今から約半世紀前の1966年でした。
当時、アメリカではベトナム戦争が泥沼化し、日本では学生運動が盛んでした。ビートルズが来日し、ウルトラマンが放映開始をした年でもあります。時代は高度成長最盛期、若者たちが何かを変えたいとエネルギーを爆発させていた時期です。

歌詞の若者たちは、決して順風満帆の道を進んでいません。むしろ、報われず、傷ついて、それでも何度も立ち上がる姿が描かれています。
それは、当時の世相を反映していたかも知れません。

この若者たちの子供世代に近い私は、正直言えば彼らの歯を食いしばって進んでいる姿にリアリティーを感じられませんでした。
むしろ、あまちゃん、苦労知らず、三無主義と言われてきた世代なので、どうしてここまで苦労して生きていかなければならないか、を理解できなかったのだと思います。

対して、現今の若者たちの中には、会社や一定の価値観に縛られない人たちが現れています。
大学まで進学し、順調に就職し、家族を持って、後は会社に尽くして出世して、無事退職すれば子や孫に囲まれて年金生活。このレールが、私たち日本人の一定の規範でした。
ところが、こちらがいくらそのレールに乗ろうと思っても、昨今は向こうから振り落とそうとするのです。

ならば、こちらもそんな当てにならないものには付き合わない。学歴も就職も、結婚すらも、年金生活も興味がない。高校をでたら、海外にでて思いきり自分の力を試す。あるいは、バックパッカーになって、旅から旅で過ごす。起業して、会社経営に悪戦苦闘する。
もちろん、親世代のレールから外れることには、たいへんなリスクと苦労が発生します。
しかし、『果てしなく遠い』『あてもないのに』『歩き続ける』若者たちなのです。

よく「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」と言われます。競争相手がひしめき合って利益を生まない市場がレッドオーシャン、競争相手が少なく大きな利益を生む市場がブルーオーシャン。しかし、ブルーオーシャは、未開拓市場でもあるので、進出の苦労もあれば、航海のリスクもあります。

それでも、人間とは本質的にブルーオーシャンを目指すものなのかも知れません。それは、航海技術の発達していない時代から、人類が世界の果ての島々まで広がって、生活圏を形成していることが物語っています。
今まで慣れてリスクも少ない環境を飛び出して、新天地での苦労とリスクを選ぶのです。それだけ新天地と、かの地での希望が私たちを駆り立てるのでしょう。

ドラッカーは、
『組織は、機会にエネルギーを集中する時、興奮、挑戦、満足感に満ちあふれる』と言いました。
既存の利益を守ることが「問題解決」、新しい価値に挑戦することが「機会」と読み変えれば、ブルーオーシャンを目指す時こそ、私たちは力がみなぎると言うことになります。
『君の行く道は希望へと続く』『若者はまた歩き続ける』の歌詞のように。