今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

ストリートミュージシャンとは

(写真:黒猫ストリート)
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たまに道路や公園、商店街で、ギター片手にオリジナルの音楽や、他のアーティストのコピー曲を演奏している人達がいます。そう、それが露天音楽家=ストリートミュージシャンです。

人間には、少なからずクリエイティブな面と、自己顕示欲を満たしたい面が存在します。そして、少し楽器演奏ができたり、作詞作曲ができたりすると、今度はそれを一人でも多くの人に聞いてもらいたくてたまらなくなります。
これは、ブログやFacebook等で情報発信している人なら分かる心情ですよね。

最近なら、ボカロに歌わせたり、自撮りしたりして、YouTubeにアップロードすれば、一気に世界に配信・・・なんてこともできるのですが、それ以前の時代は、ギター片手にストリートに出て、自分の音楽を演奏するという人達がたくさんいました。

音楽を聴いてもらうには、もちろんメジャー、もしくはインディーズデビューというのが一番でしょう。しかし、それには実力と環境、条件が揃わねばなりません。
でなければ、ライブハウスを借りて、チケットの手売で集客という方法もあります。
それにしても、ある程度の資金、演奏スキル、集客力、協力者の存在は必要です。

お金もない、スキルもない、もちろん自信だってない、でも聞いてもらいたいという気持ちはある。だから、ギターと楽譜を持って、人の多く集まるところへ飛び出します。自信はなくても、勇気はありますね。
ただ、路上や駅前の勝手な演奏は、道交法違反や駅側の申し立てで退去を命じられることもあります。そのため、商店街にかけあって、演奏スペースを確保することもあるとか。

そんなストリートミュージシャンの中には、ライブのチケットや自作CDを売っている人もいます。たまにフォルクローレの「コンドルが飛んでいく」を演奏している、とてもレベルの高い外国人ミュージシャンがいますが、彼らも、演奏活動とCD販売を兼ねています。
またYouTube以前のストリートミュージシャンには、純粋に音楽活動を楽しんでいる人が多かったように思います。
学生をしながら週末は路上ライブとか、平日はOLで金曜日の夜は路上ライブとか、言わば、週末ボランティアのように、彼らにとって価値のある社会活動な訳です。

なかには、路上ライブ命で、バイトでつないでは、練習とライブに入れ込む人もいたでしょう。夢はもちろん、ライブハウス、そしてメジャーデビューです。
この演奏活動は、聴衆にお金を要求しない分、品質保証も求められません。ある意味、リスクを負わない表現活動です。
これは、ブログやYouTubeで表現活動をしている私達にも通じるところです。故に、それで自分の生計を立てている人との間には、大きな溝が存在します。

私達は、誰しも社会参加して労働でお金をいただいています。
そして、それには必ず、成果あるいは品質の要求がついて回ります。それは会社、もしくはお客様が対価を支払う根拠だからです。10万円しか売り上げない営業マンに、30万の給与を払う会社はありません。
私達は、みな何かのプロである以上、要求と批評と叱責と、期待と感謝と感動の中で働かねばなりません。
これがストリートミュージシャンやブロガー、YouTubeのクリエイターの活動と、プロの私たちとの違いなのです。