今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

ポジション

(写真:黄昏れクレーン)
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『他人の芝は青く見える』

人間は、なんでも自分が一番でなければ気が済みません。
時に、自分の仕事がおろそかになっているのさえ気付かずに、他人の仕事ばかりを気にしています。

以前こんな話を聞きました。

顔の一番下についているのは口です。
その口が自分のポジションが気に入らずに、すぐ上にいる鼻に文句を言いました。

「やい、鼻!お前、何の働きがあって俺の頭の上に煙突二本並べて、ふんぞりかえっているんだ。俺は、モノも食べるし、言葉も喋る。こんな働きものの俺は、お前の上に居て当然だ。」

すると、鼻も反撃をします。

「何を、この減らず口め。お前が口に入るものをなんでも食べようとするから、いつも俺が匂いを確かめて、腐っているものを教えてやっているのを忘れたか!しかも、俺は、お前が寝ている間も、スースー息をして徹夜で働いているんだぞ。」

これにギャフンとなった口は、今度は攻撃の矛先を変えます。

「鼻さん、貴方の仰ることはもっともです。しかし、怪しからんのは、あの目です。徹夜もしないくせして、あんな上で威張っているのですから。」

これには、鼻も同意して、ならば場所を変わってもらわねばならんと、相談がまとまりました。
それを上で聞いていた目が、目を怒らせて、

「この恩知らずの鼻と口め。いつも俺が一番高いところから監視していればこそ、お前たちが危ないところに陥らずに済んでいることを忘れたか!」

と一喝します。

これには、鼻も口も一言もありませんでしたが、それでもまだ悔しさが収まらないと見えて、さらに矛先をを上に転じます。

「わ、分かりました。目さんの仰る通りです。ですが、目さんよりもっと高いところにいる眉毛。アイツは何の働きもないクセして、あそこでふんぞりかえっているのは怪しからんじゃないですか。」

これには、一同なるほどと納得して、眉毛を引きずり下ろそうということにまとまり、揃って眉毛のところへ出かけて行きました。

そして、目、鼻、口、一同の抗議を聞き終えた眉毛は静かにこう答えました。

「確かに、皆さんの仰る通りかも知れません。しかし、その大切な目さんに汗が入らないように、上でダムを築いているのが手前の役目でありますから。」

これにも、一同納得せざるを得ず、仕方なく、もと居た場所に帰っていったといいます。

確かに、企業であれ、非営利団体であれ、個人であれ、ボジション、役職、ステータスに違いがあります。
もちろん、社会的にステータスが高い立場になれば評価もされ、賞賛も受けます。
しかし、皆んながそう思って、高いステータスに殺到したら会社も世の中も立ち行かなくなります。

私が、この立場にあるのは、それなりの理由と、大切な役目があるからです。
それを同僚や上司、成功している他業種を羨んで、本分が疎かになったら、自分も含めて、皆んなが不幸になります。
間違いやすいことだからこそ、心したいと思います。