今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

人生スキル

(写真:クロウ・ナイト)
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「人生スキル」

私の造語です。

「スキル」と聞くと、いろんなスキルが思い浮かびます。

・お金を稼ぐスキル
・組織を運営するスキル
・商品を販売するスキル
・人に話をするスキル
・人の話を聞くスキル
・作業のスキル
・プロスポーツ選手のスキル
・人間関係のスキル


キリがありません。

それに対して、「人生スキル」は、幸せな人生を送るためのスキルのことです。
この「人生スキル」と、一般に言われる「スキル」は同質なものでしょうか、異質なものでしょうか?

確かに、お金を稼ぐスキルがあれば、経済的には恵まれます。しかし、死の床で「わしは一生いくら稼いだ」と自慢した話は聞いたことがありません。それどころか、かの太閤秀吉は自分の栄耀栄華を辞世に「夢のまた夢」と詠んでいます。

ならば、人をまとめるスキルを発揮して、大事業を成し遂げるのはどうでしょうか。
しかし、徳川家康が彼の人生を「重荷背負うて遠き道を行くが如し」と言っているのを聞くと、「徳川幕府まで作ったのは、却って重荷だったろうな」と気の毒になります。

このように考えると、これら世の中のスキルは「人生スキル」の一部ではありますが、全部ではありません。
しかし、私たちは人の幸福度をはかるモノサシを他に持っていないので、お金を稼ぐ(保有している)スキルや、仕事ができるスキル、女性にモテるスキルで背比べをして、優越感に浸ったり、悔しがったりしているのです。

また、昔から「女難」という言葉があります。また、女性もストーカー被害で悩まされる昨今、あまり異性にモテるスキルも考えものです。むしろ、モテるスキルはないけれど、たまたま縁のあったこの人を生涯大切にしようと思った方が豊かな人生です。
つまり、「人生スキル」とは、量より質なのです。

では、その質とは何か?
こんなヨーロッパのことわざがあります。

『一日だけ幸せでいたいならば、床屋にいけ。
一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。
一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚をしろ。
一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。
一生幸せでいたいなら、正直でいることだ。』

ここで言う「人生スキル」とは、一生幸せでいる技術です。
お金を稼ぐスキル、仕事をこなすスキル、異性にもてるスキルがあれば、車や家を買えるし、結婚もできます。
しかし、それでは「最長1年しか幸せは続かない」ことになります。

ならば、一生幸せでいるにはどうするのか?
それには「正直でいること」だと言われます。
でも、「なあんだ、そのどこがスキルなんだ」と言われそうです。
「正直」であることは、3歳のときから教え続けられてきました。それに何の修練も元手も要りません。
また「正直ものは馬鹿を見る」とまで言われて、世渡りのスキルとは、相反するように思われています。郵政のCMではありませんが、「馬鹿マジメ」と、世の中では揶揄する傾向があります。

しかし、思い返してみると、正直であることより、不正直であることで、どれくらい損をしてきたでしょう。
人に不正直であったため、「ゴメンなさい」で済む話が、取り繕うために、その何十、何百倍も労力を費やします。帝国日本軍に至っては、不正直な大本営発表を続けた結果、ついに日本中が焦土と化す代償を払いました。
また、自分に不正直であったため、不本意なことを続けるハメになり、自分に自信も満足感も持てない状態になることがあります。
そう考えると「正直である」ことは、もっとも基本的で、かつ凄いスキルであることが知らされます。まさに「人生スキル」の大きな一つと言えるでしょう。

他にも、人を羨まないこと、自分を愛すること、布施を心がけること等、元手は要りませんが、実はもの凄く難しい「人生スキル」がたくさんあります。
身近だけれど、大切なスキルは、人生を量ではなく、質で向上させてくれるものです。
そんな「人生スキル」を大切にしたいと思います。