今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

たったひとつを伝える

(写真:大阪の朝)
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人によって、好き嫌いが激しく別れるのが、孫正義という経営者と、ソフトバンクという会社です。
しかし、私は孫社長の言葉で、共感していることがあります。
それは、
「プレゼンでは、ひとつのことだけを伝える」と言う言葉です。

私も、よく人のプレゼンを見ますが、日本人はプレゼンシートに、あれもこれもと情報を詰め込み過ぎる傾向があるようです。
確かに、プレゼンをする側は思いがあるので、言いたいことを何でも詰め込みたくなるものですし、自分それでよく失敗します。

プレゼンの目的は、情報提供ではなく、最終的に相手に行動をしてもらうことです。そのためには、相手に確実に情報を受け取って貰わねばなりません。そうすると、あれもこれもではなく、本当に受け取って貰いたいことひとつに絞る必要があります。
しかし、これが難しい。
つい、整理しないまま多くの情報をしゃべり過ぎて相手を混乱させたり、時には途中でストップをかけられることもあります。

私はよく「エレベータートークをしろ」と言われます。
昔は上級管理職は別に仕切られた部屋で働いていました。そして、アイディアを上の人にプレゼンをしたいと思ったら、エレベーター中ぐらいしか機会がなかったのです。エレベーターが1階に着くまでの30秒足らず、そこで興味を引けなかったら、アイディアは日の目を見ることはありませんでした。
そのため、昔のビジネスマンは、短時間で相手の心をつかむ「エレベータートーク」を磨きいたのです。

しかし情報があふれかえる現今は、もっと条件が厳しいでしょう。
それは、メディアや展示会でお客様に興味を持ってもらうには、 同業他社の情報の洪水の中から、自社を見つけだして貰わねばならないからです。それには一瞬で顧客の心を掴まなくてはなりません。
そのために、絞って絞って、そこからさらに掘り下げて価値を伝えます。
そのように、たったひとつを伝えることは、とても知恵が必要であり、容易ではないのです。

同じように、職場で依頼する時も、たったひとつに絞って伝えることが大切だと思います。
とくに、相手の姿勢を問う場合は感情的なものが絡むので、一度に多く言うととても処理してもらえず、負の感情だけが残ります。
そこは、言いたいことを抑えて、相手のペースを見て段階的に伝えます。

上司に対しても、同僚に対しても、お客様に対しても、たったひとつが伝えられたら、行動に繋がります。もちろん、それは価値のあることでなければなりません。
まだまだ修練中の身ですが、なんとしても身につけたいスキルです。