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今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

成長とは、考え方×情熱×能力#7

(写真:夕萌え) 母の情、子の情 2歌陽子(かよこ)のその場を和ませる笑顔に、野田平の母親も穏やかな笑みを返した。「あのお母様、私、ロボットの勉強をしているんですけど、今私が研究しているのは今あるものよりもっと優しい機械なんです。 人間の一番…

成長とは、考え方×情熱×能力#6

(写真:黄金さす その3) 笑顔 「お母様ですか?」「ああ。」「ならば、起こしては悪いから向こうで待ちましょうよ。」「いいや、ここで待つ。」「なら、私、向こうに行っていますね。」「お前もここにいろ。」え?「なら、荷物を下ろさせてください。手が…

成長とは、考え方×情熱×能力#5

(写真:黄金さす その2) 母親 「こらあ、グズカヨ、グズメガネ、グズ課長、さっさとしねえか。」「はあ、はあ・・・。なんで、なんでこんなにいっぱい荷物を持ってくるんですか?」「しょうがねえだろ、お袋への土産と世話になっている職員さんへのお礼と…

成長とは、考え方×情熱×能力#4

(写真:黄金さす その1) 正しい答え 前田町が続けた。「さて、嬢ちゃん、肝心なのはあんたの頭の中身だ。一口に自立駆動型介護ロボットと言うが、何をさせるつもりなんでえ。」「それは、私なりに考えました。少し見ていただけますか?」「ああ、見せて貰…

成長とは、考え方×情熱×能力#3

(写真:風渡る空) 始動 「ロボットコンテスト?あの、よく工業高校でやっているアレですか?」テレビでの聞きかじりで歌陽子(かよこ)は前田町に聞き返した。「似たようなもんだが、あんなに大掛かりじゃねえ。うちの会社の中で、30歳以下の若手がエン…

成長とは、考え方×情熱×能力#2

(写真:コミュニティ) 思案 「そんな面倒なこと考えてねえで、正面からバンとぶつかったらいいじゃねえか。 あんたは、東大寺グループの印籠を持たされたんだろ。」「野田平くん、なかなかそう言う訳にはいかないんですよ。 例えば、東大寺グループの葵の…

成長とは、考え方×情熱×能力#1

(写真:ちぎれ雲 その2) ミッション 東大寺歌陽子(かよこ)は、20歳。 短大を出て、今の会社、三葉ロボテクに入社して半年あまりが過ぎた。 会社の制服に着替えて、普通にロビーですれ違えば、どこにでもいる新人女子社員である。身長は161センチ、…

自分の願い通りに人を成功させる

(写真:ちぎれ雲 その1) アフターユー アフター・ユー。 あなたの後からついて行く。 夫唱婦随の夫婦道じゃない。 敢えて自分以外の人に先を歩いて貰うこと。今まで自分が先頭を歩かせて貰ったから、今度は人に譲って先に行って貰う。 いつまでも、ロート…

事業とは大きなパーツで作るプラモデル

(写真:キャタピラー) 事業、事業とおそるるなかれ 「これからはビジネスを、事業として考えなくてはならない。」今はそう言う時代なんですね。 昔のサザエさんに出てきたように、会社から割り振られた仕事を粛々とこなして、時間が来たら一杯ひっかけて帰…

嫌いな訳は自分の都合、だから理由がいる

(写真:しじみちょう) 嫌いは誰の都合? 人間には、合う人、合わない人があり、どうしても好き嫌いができます。 皆んなが好きと言っても、どうも自分は苦手と言う人はありますし、皆んながちょっとと言う人も、自分とは妙にウマが合うことがあります。 そ…

着陸地点を意識した生き方

(写真:夕闇) 人生航路 人生を飛行機に喩えた人がいます。 私たちが人生を始めた時が、飛行機で空港を飛び立ったことに当たります。 私なら、50年前に空港を飛び立ちました。 そこから機首を上に向け、上空へと高度を上げていきます。旅客機ならば、シー…

現場力

(写真:夏雲の電車 その2) 経営と現場 経営と現場、どちらが大切か? すなわち、優秀な経営者は常に好成績を維持できるか? 経営方針がどっちを向いていても、現場さえしっかりしていれば、業績は安定するか? しかし、世の中を見ていると、どちらか片方…

克服すべきは恐怖心ではなく、依存心である#6

(写真:夏雲の電車 その1) 克服すべきもの 次の日の出社は、歌陽子(かよこ)にとって苦痛でならなかった。 ヘリを飛ばしたのは村方であったにしろ、社員には業務時間中にヘリコプターで乗り付け、屋上から飛び立ったお嬢様の身勝手な行動に見えただろう…

克服すべきは恐怖心ではなく、依存心である#5

(写真:サマーロード) 父からの試練 「だいたい、この嬢ちゃんとあんたの関係はどうなんだ?言葉遣いは下手でも、明らかにあんたが保護者って感じだ。」「私は若い頃、10年間東大寺代表の秘書を務めたことがあります。いつも行動を共にして、お屋敷にも…

克服すべきは恐怖心ではなく、依存心である#4

(写真:黄金の森) フライハイ 突然、窓の外からバラバラバラと轟音が響いてきた。 ビリビリビリ、立て付けの悪い開発部第5課の窓が震える。 歌陽子(かよこ)が窓から外を見ると、本館の上を大きなヘリコプターがホバリングをしていた。ヘリポートなんか…

克服すべきは恐怖心ではなく、依存心である#3

(写真:黒のベール) 歌陽子の高揚 「それで、結局その仕事受けてきたんですか?」「え、無理無理無理、無理ですう。だって、私一介の課長ですよ。そんな会社の事業に関わることを簡単に受けられません。それに、私の後ろには会社の重役の皆さんがズラーッ…

克服すべきは恐怖心ではなく、依存心である#2

(写真:天空の白馬) 知己の来訪者 その日、三葉ロボテク本社全体にピリッとした空気が走っているのを東大寺歌陽子(かよこ)は感じていた。 普段は接点のない会社の役員たちが、何人も玄関のエントランスをそわそわ動き回りながら社員たちに指示をしていた…

克服すべきは恐怖心ではなく、依存心である#1

(写真:石の上の上人) 歌陽子の世界 「おい、コーヒー係。」「・・・。」「聞こえねえのか?コーヒー係。」「・・・。」「くそお、一端に無視しやがる。これでどうだ。」野田平(のだいら)の手から小指大のボルトが飛んで、軽く弧を描いて歌陽子(かよこ…

ルールと心意気

(写真:メイエキ ムーン) 大切なルール 「すいません。よく分からなかったんで、以後よく気をつけます。」そう強面の警官に素直に謝りました。 これは若かりし頃、道路の右折レーンに侵入しそのまま直進したところ、いきなりピピピ!「そこの車止まりなさ…

反省もほどほどに

(写真:緑生、紅生) 反省は大切、されど 叱られたり、ダメ出しを受けたり、反発が上がったりすると、「自分は何をしているんだろうか」と落ち込み自信がなくなります。 動物なら叩かれたらキャンとかニャーとか鳴いて逃げ出すだけですが、人間は「なぜ叩か…

山や川を恨む人間はいない

(写真:ヤンマ その3) 電車の中で 「ああ、腹立つわ。」「どないしたん?」「あのな、うちの亭主、めちゃムカつくねん。昨日な、メチャメチャ忙しかったんや。 それで、頑張って片付けたら夕方な、えらい眠うなって、ちょっと炬燵のところでとろとろしと…

人の仕事を取らないこと

(写真:ヤンマ その2) 自分の方がうまくできるし 「ちょっと山田くん、いいかしら。」「はい、課長。」「あなたのチームの田中さんね。ちょっと元気がない気がするんだけど、思いつくことない?」「う〜ん、彼女には極力負担をかけないようにフォローして…

天井に穴を開ける仕事

(写真:ヤンマ その1) 低い天井 私たちは、意識せず自分たちに限界を作ります。 そう、まるで低い天井があって、それ以上上には行けないように思っています。 例えば、会社ならば売上は〇〇億が限界。それ以上はどうしても伸ばすことはできない。 なぜな…

顧客にも寿命がある

(写真:緋色の水彩) 顧客にも寿命がある 顧客にも寿命がある。「それは、相手も生身の人間だし。」いや、そう言う話ではない。 顧客の寿命が尽きるとは、今までと同じ商品、同じサービスに対して、顧客がお金を払う価値を感じなくなることである。 相手の…

ワントゥーワン

(写真:夜の街のシン・ゴジラ) O2O 「O2O」と言う言葉をよく耳にします。 マーケティングに関する言葉なので、初めて聞く人もいると思います。あ、それ。 「101」ね。 それは、ディズニー作品『101匹わんちゃん大行進』のリメイクです。「O2…

スイッチが入るまで時間がかかるタイプ

(写真:タワーズ遠景) なぜ、仕事が遅れるか 「遅い!いつまでかかってんの!」叱られるのも道理、期日はとっくに過ぎている。 しかし、そもそも仕事が遅いのではなく、仕事に仕掛かるのが遅いのだ。 期日直前に慌てて始めても、大抵時間が残っていない。…

人の言うことを聞きすぎて、身動きが取れぬ

(写真:つがい) ロバと親子 イソップの『ロバを担いだ親子』の話。息子「おっとう、もうパンを焼く小麦粉がないだよ。」親父「じゃあ、小麦粉を買ってくれば良いだろ。」息子「その小麦粉を買うお金がないんだって。」親父「馬鹿者、そうならそうと最初か…

どうぞ、スッパリやっておくんなせえ

(写真:青の富士 その2) 朝右衛門の失敗 松下村塾で久坂玄瑞ら倒幕の志士や、高杉晋作を指導した吉田松陰が斬首されたのは、まだ齢29の歳でした。 その時、斬首の役に当たったのが、山田朝右衛門という人物です。 山田朝右衛門は、よく時代劇や時代小説…

悔恨と羞恥の夜を経て、人はまた新生する(後編)

(写真:流れに苔むす) 悔恨と羞恥の夜 ジェフは家の庭を手入れするのが日課だった。 あの戦争から40年、軍隊を退役し、いまや恩給を受けながら悠々自適の生活を送っていた。 しかし、そんな恵まれた立場のジェフの心を時折曇らせる暗い記憶があった。あ…

悔恨と羞恥の夜を経て、人はまた新生する(中編)

(写真:流れの鳩) 英雄の帰還 敵国に一撃を与えて本国に帰還した面々を、基地では多くの人間が出迎えた。 まずは、スポークスマンを連れた大統領、軍務大臣、空軍大佐、それに連なる上級士官、そして、新聞記者の群れ。 タラップを降りた作戦のリーダーを…

悔恨と羞恥の夜を経て、人はまた新生する(前編)

(写真:柿田川の流れ その6) ファットマン その輸送機は、ぶ厚い雲の上を飛んでいた。 細長い銀色の大きな機体、それを10幾つのプロペラでやっと持ち上げていた。 まるで大きな蜂の鈍い羽音のようにブブブブブと音を立てていた。 この輸送機には、数名…

マーケットインよりハートイン

(写真:柿田川の流れ その5) マーケットインとプロダクトアウト マーケティングの言葉に、「マーケットイン」と「プロダクトアウト」があります。 「プロダクトアウト」はモノづくりを優先する考え方です。 製造業で一時代を築いた日本人は、どうしても良…

即時着手、即時処理

(写真:柿田川の流れ その4) 積み上がる仕事 ちょっと油断しているだけで、たちまち膨れ上がるもの。 それは、机の上の未処理の書類。 自分の場合、未処理の仕事は一箇所に決めて分散しないようにしています。 なぜなら、あちらこちらと置き始めたら、あ…

コトと仕組みで初めて動く

(写真:柿田川の流れ その3) モノとコト 『モノづくりより、コトづくり』がスローガンのように言われ始めて、久しく経ちます。 製造業が日本の産業の花形だった時代、欧米より低コストで品質の良いものを生み出していたので、消費者はこぞって手に取りま…

ハープを演奏することによってハープ奏者になる。それと同じように、私たちは正しい行いをすることによって正しい人間になる。

(写真:柿田川の流れ その2) 私たちは何者か 私は何者か? そんな問いは、あえてするまでもないでしょう。 自分は男性、日本人、会社員、中管理職、妻ひとり、子供もひとりとか、私なりのアイデンティティはみんな自覚があります。対して、人からの評価も…

いっそ愚直に(後編)

(写真:柿田川の流れ その1) 開眼 「シュリハンドクよ。そなたに仕事を与えよう。箒で一心にこの場所を掃くのだ。そして、こう唱えよ。 『チリをはらわん、アカをのぞかん』と。」与えられたのは、わずか数部屋ほどの狭い場所であった。 しかし、その日か…

いっそ愚直に(中編)

(写真:青の富士) 久遠劫の正覚 「ドゥスタラよ、そなたがここに参ったのは、決して本意ではなかったことはよく存じておる。」十大弟子の一人、シュリハンドクがドゥスタラの経緯を仏陀から聞かされていても何ら不思議ではない。 ドゥスタラは、気を取り直…

いっそ愚直に(前編)

(写真:深緑と青空) 朝の森 森は闇と靄に沈んでいた。 ドゥスタラは、その中じっと座禅を組んで瞑想をしていた。 やがて、東天から昇った日の光が靄を通して、森の中を黄金色染め始める。 靄を生んでいるのは、地面から立ち上る朝の水蒸気だった。その水蒸…

答えは単純

(写真:鶴舞駅) 次世代を考える 次は何が来るでしょう。 ビジネスに関わる私たちにとって、常に関心があり、また気になる話題です。 今や技術革新が市場の破壊をもたらし、今まで安泰だと思っていたビジネスが急に壊死してしまいます。 それまで仕事の効率…

すぐ作業に結びつけようとするから見えなくなる。

(写真:滋賀の夕暮れ) 命題が与えられたら 「今世の中では、AIが盛んに言われているが、それを使った事業モデルを作ってくれないか?」例えば、そんな命題を与えられたとします。 一応、「はい」と答えはしますが、さて何をどうしますか? 困るのは、命…

懲りないところが良いところ

(写真:流れ行く京都) 怒られても、怒られても 「こらあ、またお前か!ちょっと来い!」「あ、あの、すいません。」「すいませんじゃないだろ。この業界入って何年になるんだ?」「え、と、あ、5年?」「バカ!27にもなって可愛く言えば許してもらえる…

買えと叫べ

(写真:南海なんば駅) 残念な営業マン 話も上手くて、スマートで、人気もあって、話題も豊富、だけれど売上は最低の営業マン、そんな人がいると言ったら信じられますか? 彼と一緒にいたら「凄いな、この人」と感心させられることばかりです。きっとお客さ…

本能に蓋をしろ

(写真:あさの難波) ゼロサムゲーム 「ゼロサムゲーム」と言う言葉があります。 日本語では「総和ゼロの競争」と翻訳されます。 例えば、私がパイを一切れ持っているとします。みんなは、それが欲しくてたまらないので、なんとか手に入れようと努力します…

持てる環境で戦う

(写真:よるの難波 その3) その男、信繁 昨年、お茶の間を席巻したもの、リオオリンピック、アメリカ大統領選、そして「真田丸」。 主人公は、真田幸村こと、真田信繁です。しかし、中盤の関ヶ原の戦いまでは、父親の真田昌幸の方が目立っていました。 関…

心の小さなエゴ

(写真:よるの難波 その2) 謹厳な武士 ある時、謹厳な武士が若党を連れて旅をしていました。 ふと気づくと一緒にいたはずの若党の姿が見当たりません。 はて、どうしたのか?と暫く足を止めて待っていると、やがて遅れて若党が駆けてきました。「申し訳あ…

上司こそ最大の武器

(写真:よるの難波 その1) 上司がいなければ仕事は早く進む? ある時、会社の上の人が言いました。「本当は上司なんてものは無い方が早く仕事は進むんだけど、無かったら無かったでトラブルが防げないしなあ。」サラリーマンの半ば口癖になっているのが「…

心を開くマジックワード

(写真:難波の夕暮れ) 頑なな人 「よくお越しになりましたね。」「ああ。」「どちらから、お越しになりましたか?」「まあ、近くじゃ。別にどこからでも良いじゃろ。」「・・・今日はどなたとお越しになりましたか?」「一人じゃよ。一人の参加はいかんと…

0.01パーセントの心の声(後編)

(写真:山鳩) ピンク色の勇気 そして、その日も老女は電車の中に立っていた。 ヨシオは見るとも無しに、広げた参考書の端から老女の姿を捉えていた。 ん、何だろう? 老女が手を振っている。 「いえ、いえ」をするように。 やがて、ピョコリと頭を下げて老…

0.01パーセントの心の声(中編)

(写真:堂々たるみどり) ピンク色のカーディガン そもそも、片道1時間半、往復3時間も通学に時間をかけるのなら、その分勉強した方が良いと思うのだが、ヨシオの父親によればそうではないらしい。 彼は1日3時間を通勤に使って、しかもその間資格試験の…

0.01パーセントの心の声(前編)

(写真:黄金の溢れる空) みかん色の電車 まだ、朝の7時前、冬の朝日に向かって走っていく電車を指さして母親はこう言った。「ほら、ヨシオ、みかん色の電車が走っていくわ。お父さんが乗っているのよ。」ヨシオの父親は若くして家を購入した。 元気なうち…